【神奈川県内に複数拠点】うみかぜ交通の営業所ごとに違う「稼ぎ方」と「雰囲気」
うみかぜ交通には、横浜市内から三浦半島の先、そして湘南側まで、6つの営業所があります。
※旧京急タクシーの営業所のみ。新設営業所は含まず
専用駅や法人チケットは、営業所ごとに持っているものが違います。客層も、ドライバーの地元率も、雰囲気も違うそうです。
今回は社歴15年目、うみかぜ交通の採用担当・浜田さんに営業所ごとの特徴を一つずつ伺いました。
専用駅という共通の土台と、エリアごとに変わる稼ぎ方

——6つの営業所には、どのような特徴がありますか
まず、エリアによって全然違いますね。北の横浜市内から南の三浦半島に下がっていくに従って、需要の量も、お客様の層も、ドライバーさんの顔ぶれも変わります。
ドライバーさんで言うと、三浦半島の下のほう、三崎や葉山は地元の方が多いです。金沢シーサイドも地元の方が多い。そこから北に上がってくるに従って、いろんな地域から来る方が増えていきます。上大岡は駅から徒歩で通えるので、いろんなところから来ていますね。上大岡から南に行くと地元の人が多くて、北に行くといろんな地域から来られる方が多い、という分かれ方です。
——専用駅が多いのがうみかぜ交通の特徴だと伺いました
もともと京急タクシーですから、営業エリアや営業権はそのまま引き継いでいます。専用駅をこれだけ持っている会社はないはずなので、そこは間違いなく強みになります。
しかも専用駅があるのは、だいたいが起点となる駅なんです。快速が止まる駅だったり、終電が来る駅だったりします。そういう駅を持っているかどうかが、営業所ごとの稼ぎ方にそのまま出てきます。
——駅の付け待ちと配車アプリは、どう使い分けていますか
もともと駅をメインで動く営業所が多いのですが、配車アプリをたくさん取るようにという指導も入っています。最近入った若い方は、駅の付け待ちとアプリを時間帯でうまく分けているようですね。駅にも動く時間帯と動かない時間帯がありますから。
それと、配車アプリのほうが単価が高いんですよ。迎車料金が入りますからね。そういう部分を考えてお仕事される方が、営業収入を上げられますね。
上大岡営業所(横浜市港南区)
住宅団地からビジネス街まで走り、個人チケットが多く出るのが上大岡営業所の特徴です。
営業所がある港南区は、住宅団地がとても多いエリア。営業範囲は南区・中区、そして港南区から横浜駅までのあたりが中心です。
昼間は港南区・南区でシニア層をはじめ年齢層の高いお客様を送り、そこから関内・桜木町のビジネスマンを送迎します。夜も桜木町・みなとみらい・関内エリアでお客様を捕まえられます。
長く契約を結んでいる法人のお客様が多く、個人チケットがとても多く出るのも上大岡ならではです。
ドライバーは駅から徒歩で通えることもあり、いろんな地域から集まっています。地元の方が中心の南の営業所とは、そこが違うところです。
女性ドライバーは5人ほど。運転の経験がほとんどない状態から営業収入のトップ5に入るようになった方がいたのも上大岡です。女性ドライバーの営業収入が良かった営業所でもあります。
金沢シーサイド営業所(横浜市金沢区)
競合が1社しかない金沢区で、専用駅を3つ持つ営業所です。
金沢区に特化していて、競合が少ないぶん効率よく営業できるエリアです。地の利を生かした営業ができます。
専用駅を3つ持っていて、そのうち1つは京浜急行の最終電車が止まる駅です。もともと金沢区は京急の分譲住宅が多いエリアで、京急のOBや関連する方がとても多いため、京急を利用するお客様が多いのだそうです。狭いエリアで営業収入を効率よく上げられる営業所です。
営業収入を上げやすいことから長く続けるドライバーが多く、一時は募集を止めていたときもあったくらい、人気のある営業所でした。
稼ぎ方は駅の付け待ちが中心ですが、最近入った若いドライバーは配車アプリも取っていきます。駅とアプリを時間帯でうまく分けているそうです。
ドライバーは地元の方が多く、比較的職人気質です。女性ドライバーは今のところ在籍していないため、更衣室は女性職員が使っているものを共用する形。お手洗いは各階にあるので、時間帯で分けています。
久里浜営業所(横須賀市)
京急の知名度と専用駅に支えられ、6営業所の中でUberの恩恵が一番あるのが久里浜営業所です。
横須賀まで下がると、エリア全体の需要は少なくなります。ただその中でも、京急の知名度が高いことと、久里浜駅という専用駅を持っていることが大きな強みです。地域のお客様からの利用がとても多い営業所です。
配車アプリの需要が高いのもこの横須賀エリアです。米軍基地が近いため特にUberの注文も多く入るんです。
女性ドライバーが比較的多いのも久里浜の特徴です。6営業所の中では一番多く在籍しています。
三崎営業所(三浦市)
地域密着の少人数の営業所で、所長との距離が近いのが三崎営業所です。
ドライバーも地元の方が多く、長くこの地域で暮らしている方が中心です。その割に専用駅を2つ持っているので、効率のいい営業ができるのが特徴です。
雰囲気はすごくアットホームです。所長は女性で、台数が少なく人数もそれほど多くないぶん、一人ひとりの事情をよく分かってくれているというくらい距離が近い営業所です。
女性ドライバーは2人ほどが在籍しています。
大船営業所(鎌倉市)
大船駅・鎌倉駅の構内権と、工場の法人チケットに支えられた営業所です。
構内権を持つそれぞれの駅には、うみかぜ交通以外に4社しか入れないため、回転数の高い営業ができます。
法人のお客様が多いのも特徴です。鎌倉市には工場が多く、そうした企業とのチケット契約も多いため、自社無線がとても多いエリアでもあります。
鎌倉エリアは観光地が近く海も近いため、Uberの需要もあります。ただ大船営業所は駅と自社無線からの依頼が多く、配車アプリにまで手が回らないほどです。それだけ駅と無線で仕事が回っている営業所ということでもあります。
葉山営業所(三浦郡葉山町)
JR逗子駅への乗り入れができ、組合にサーフィン部もあるのが葉山営業所です。
三崎と同じように、台数を絞った営業をしています。逗子駅に乗り入れられるぶん回転がよく、台数は多くないものの効率のいい営業ができます。
雰囲気はアットホームで、ドライバーも職員もまとまっている営業所です。組合にはサーフィン部とテニス部があり、葉山らしい部活が揃っています。
地元の方が多く、休憩に家へ帰ってご飯を食べるドライバーも多いそうです。女性ドライバーは3人が在籍しています。
なお、取材に応じてくれた鎌田さんも、もともとは葉山営業所の勤務でした。今の体制になってから本部へ異動しています。
営業所を選ぶときは、自宅からの近さを
——営業所を選ぶとき、何を基準にするといいですか
タクシーは、ご自宅に近いほうが本当にいいと思います。
自宅が近ければ、休憩時間に帰ってご飯を食べることも十分できますから。ペットがいるから散歩に帰りたいという方は、自宅が近い営業所を選んでいましたね。中には、夜ご飯だけは子供と一緒に食べると言って帰って、そこからまた仕事に行く人もいました。葉山なんかは、休憩に家へ帰る人が多いですよ。
——シフトの融通は効きますか
基本的にはシフト通りに動いていただく形になります。タクシーは相番車がありますので。ただ全部がダメというわけではなく、事情があれば所長の判断で休みを振り替えることもしています。必ずできるかと言われると、そうとは言い難いところではありますが。
——女性ドライバーの設備は営業所ごとに違いますか
更衣室もお手洗いも、多くの営業所では男性・女性で分かれています。
金沢シーサイドは今、女性ドライバーがいないので、女性職員も使っている更衣室をご利用いただく形になります。
三崎はご自宅が近い方が多く、着替えずに出勤される方がほとんどなので更衣室自体がなく、ロッカーをご用意しています。お手洗いは女性職員と共用で、男性とは分かれています。
おわりに
競合1社の金沢区で専用駅を3つ持つ金沢シーサイド。工場の法人チケットと自社無線が多い大船。休憩に自宅へ帰るドライバーが多い葉山。同じうみかぜ交通でも、営業所ごとに客層も稼ぎ方も雰囲気も違います。
共通しているのは、専用駅や法人チケットという営業基盤があること。そして採用担当の浜田さんが繰り返していた「ご自宅に近いほうがいい」という選び方です。
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