専用駅と法人チケット、そしてAI。うみかぜ交通の営業基盤と働き方を採用担当にインタビュー

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うみかぜ交通採用担当のお二人

神奈川県内を中心に複数の営業所でタクシー事業を展開するうみかぜ交通株式会社。京浜急行グループのタクシー事業を前身とし、2026年3月にnewmoグループに参画しました。

専用駅や法人チケットという営業基盤の上に、配車アプリやAIを活用した新しい仕組みが乗っています。同じグループの新しいタクシー会社とも、地元の老舗タクシー会社とも違う立ち位置です。

今回は採用担当のお二人に、年収の目安、営業収入を伸ばしているドライバーの共通点、営業所の雰囲気、そして選考で見ているポイントまで、うみかぜ交通の全体像を伺いました。


採用担当の浜田さんと鎌田さん。それぞれのこれまで

うみかぜ交通の採用担当のお二人

——まず、浜田さん(写真左)のご経歴を伺えますか

私は生まれも育ちも横浜です。一瞬だけ横須賀に行って、また横浜に戻ってきたハマっ子ですね。

うみかぜ交通に入ったのは、まだ京急タクシーだった2012年です。丸14年経って、今15年目になります。その前は引っ越し関係のエアコン設置や電気工事の会社に12年ほどいて、事務から管理職までやっていました。実は電気工事士の資格も持っているんですよ。使えないですけど。

——現在の担当業務を教えてください

私は採用と、教育のほうにも少し携わっています。教育は専任の講師がいるので、私はスケジュールを組んだり手続きをしたりという手前の部分ですね。営業所で顔を合わせると「お世話になってます」と挨拶を交わして、よく話しています。

——鎌田さん(写真右)のご経歴を伺えますか

私は相模原市出身で、その後都内にも住んで、今は横須賀に住んでいます。学校を卒業してから飲食店の接客を2社、そのあとコールセンターで6年ほど勤務して、うみかぜ交通に入ったのが2025年の12月です。まだ半年ですね。もともとは葉山営業所にいて、今の体制になってから本部に異動しました。

——鎌田さんの担当業務を教えてください

私は採用だけで、面接も基本的には私が担当しています。面接が続くときや、イレギュラーな対応が必要なときは浜田が間に入ります。


専用駅と法人チケットの営業基盤に、配車アプリ・AIを活用した教育が加わる

——うみかぜ交通は、どんなタクシー会社ですか

うみかぜ交通は、もともと京急タクシーですから、地域に密着した地元のタクシー会社という感じになります。昔ながらの体制がまだ残っている部分もあります。

一方で、同じnewmoグループでも新しくできた湘葉交通・横横交通・虎ノ門交通は、newmo色が強いタクシー会社です。配車アプリをメインに考えて、AIを活用しながら教育を進めていく方針で動いています。同じグループのタクシー会社でも、良し悪しではなくカラーが違うということですね。

——他社と比べて、うみかぜ交通ならではの強みはどこにありますか

駅の構内権ですね。もともと京急タクシーですから、営業エリアや営業権はそのまま引き継いでいます。専用駅をこれだけ持っている会社はないはずなので、そこは間違いなく強みになります。しかも専用駅があるのは、だいたいが起点となる駅なんです。快速が止まる駅だったり、終電が来る駅だったりします。

もう一つは、法人チケットと固定のお客様がとても多いこと。地域で見ればかなり多いはずです。

それと、AIを使った教育は他にはないと思います。配車アプリをたくさん取るようにという指導も入っていて、数字を用いた教育を行っているところに興味を持ってくださる方も多いと感じます。


横浜から三浦半島・鎌倉まで。6つの営業所の営業エリア

——営業所はどのように分かれていますか

北から言うと、横浜市内に上大岡営業所と金沢シーサイド営業所、三浦半島に下がって久里浜営業所と三崎営業所、湘南側に大船営業所と葉山営業所です。エリアによって全然違いますね。

上大岡は港南区の住宅団地から関内・桜木町のビジネス街まで、法人のお客様の個人チケットがとても多く出る営業所です。金沢シーサイドは金沢区に特化していて、競合が他に1社しかなく、専用駅を3つ持っています。

久里浜は全体の需要は少なめですが、京急の知名度と久里浜駅という専用駅があって、Uberの恩恵も一番あるエリアです。三崎は完全に地域密着のこじんまりとした営業所で、専用駅を2つ持っています。

大船は大船駅と鎌倉駅の構内権を持っていて、工場の法人チケットも多いです。葉山はJRの逗子駅に乗り入れができ、台数は少ないものの回転のいい営業所です。

——営業所ごとにドライバーの層も違いますか

違いますね。三浦半島の下のほう、三崎や葉山は地元の方が多くて、休憩時間に家に帰ってご飯を食べる人も多いです。金沢シーサイドも地元の方が多い。そこから北に上がってくるに従って、いろんな地域から来る方が増えていきます。上大岡は駅から徒歩圏内なので、特にいろんなエリアから来ていますね。

うみかぜ交通採用担当の浜田さん


年収の目安は400〜500万円。勤務形態で変わる稼ぎ方

——平均年収を聞かれたときは、どう答えていますか

働き方次第ですが、真面目に働いていただければだいたい400〜500万円は稼げますよとお話ししています。

「普通に働いてどれくらいですか」とよく聞かれるんですけれど、決まった時間にきちんと出勤して、所定労働時間を務めていただく。会社の指導通りに働いていただければ稼げますよ、あとはご自身の働き方次第です、とお伝えしていますね。

——勤務形態によっても差はありますか

昼日勤はどうしても少なくなります。運賃自体の単価が違うためです。だから昼日勤の方は、稼ぎたいというよりも昼間の時間帯で働きたい、給与よりも働き方を選ぶ方が多いです。年収ベースだと400万円、頑張って500万円という方はいらっしゃると思います。

夜日勤は、まず1件あたりの単価が高いので営業収入を上げやすいです。あとは繁華街や人の多いところを自分で選んで動く、というやり方ですね。年収ベースで600万円以上稼いでいる方もいらっしゃいます。

隔日勤務も、時間帯によって動き方を変える方は営業収入が上がりますので、600万円以上という方はいらっしゃいます。

——専用駅が多い会社だと、稼ぎ方は駅の付け待ちが中心になりますか

金沢シーサイドは専用駅を3つ持っているので、もともと駅をメインで動く営業所になっているんです。その中でも最近入った若い方は配車アプリを取っていきます。駅の付け待ちとアプリを、時間帯でうまく分けているようですね。駅にも動く時間帯と動かない時間帯がありますから。

それと、配車アプリのほうが単価が高いんですよ。迎車料金が入りますので。そういう部分を考えてお仕事される方が、営業収入を上げられますね。

——一番稼いでいる方はどれくらいですか

エリアによって全然違いますが、営業収入が月100万円以上、120〜130万円という人もいました。そういう人はやはり拘束時間をしっかり働いて、配車アプリをしっかり取っていました。「この時間はこのエリア」というのをご自身で考えて働いている方は、営業収入が高いですね。

年代による差は、特に気になるほどではありません。「若いから稼げる」というわけでもなく、40代の方も50代の方も、60代の方も稼いでいらっしゃいますよ。


営業収入が高いドライバーの日報に見られる「ある特徴」

——営業収入が高い方に、共通点はありますか

営業収入を上げる方は、常に研究・勉強をされています。「今日はこっちに行ってみたらどうだった、じゃあ次はこっち」というのを繰り返して、自分なりのパターンが決まるようです。だから月によって営業収入の高い低いがなく、コンスタントに高い人は高いんです。

以前、監査対策で日報をチェックしたことがあったんですが、営業収入の高い人の日報は、いつ見ても同じなんですよ。出勤時間も、タコグラフも。

決してすごく長く勤務しているわけではありません。でも突出してスピードを出すわけでもなく、決まったパターンで、休憩も同じ時間帯にきちんと取っています。綺麗な日報のタコグラフをしている人は営業収入が高いですね。これは不思議だなと思いました。

——印象に残っているドライバーさんはいらっしゃいますか

これまで多くの方の入社に立ち会ってきましたけれど、1人、面白いなと思う方がいます。上大岡営業所に入った女性のドライバーさんです。

当時40代だったかな。ほとんど運転の経験がないという話だったんですよ。それを当時の所長が面接して採用したんです。

入社してしばらくは、やはり運転に慣れるまで時間がかかりました。それがある時期から、すっかり安定したんですね。

さきほど「日報のタコグラフが綺麗」とお話ししたのが、実はそのドライバーさんなんですよ。営業所で営業収入のトップ5に入るまでになりました。

未経験から始めてここまで来られたというのは、すごく印象深いです。やり方次第で営業収入は上げられるというのが分かりますね。真面目に働けばちゃんと稼げる、ということです。最初にお会いした頃とのギャップもあって、その方はすごく印象に残っています。

※現在の選考基準では、直近1年以内の運転経験がない方の採用は行っていません。

——営業所を出たら自由に見えますが、実際は自己管理ができる人が成果を上げやすいのですね

そうですね。誰も見ているわけではないので、サボろうと思えばサボれてしまうんですよね、タクシーって。そこをご自身できちんと律して働いていただける方は、営業収入がおのずと上がってくるはずです。

うみかぜ交通のタクシー車両


未経験が7〜8割。教えたがりのベテランと、営業所ごとの部活動

——最近入社される方は、どんな方が多いですか

未経験の方が多いですね。今は7〜8割が未経験者だと思います。前職は正直バラバラですが、営業職や配送業をやられていた方は多いイメージがあります。

最近は年齢層が変わって、若い人がだいぶ入ってくるようになりましたね。AIやDXの部分を打ち出しているので、そこに魅力を感じてくれる方がいるんだと思います。昔ながらのやり方ではなく、ちゃんと数字を出した上で教育するというところに興味を持ってくださる方が多いのかなと感じます。

——ドライバーさん同士のつながりはありますか

各営業所で組合の部活動をやっていて、野球は営業所同士で試合もしていましたね。葉山にはサーフィン部とテニス部があるんですよ。おしゃれな部活があるのが葉山です。

うみかぜはある程度施設が整っていて、お風呂もロッカーも広いものがあります。営業所に集まってみんなで試合に行って、帰ってきてお風呂に入る、という流れもあるみたいですよ。

——未経験の方がベテランの方に稼ぎ方を聞ける雰囲気はありますか

ありますね。ドライバーさんって教えたがりが多いんですよ。普段は車で一人で運転しているじゃないですか。だから営業所に帰ってきたときに、同じ境遇の人と話すのが楽しいようで。

新人さんがちゃんと挨拶して「すごいですね」と言うと、結構喋ってくれる気のいいおじちゃんが多いかなと思います。そこは教えてくれるはずですよ。


明け休みと自宅の近さ。家庭や介護、ペットと両立する働き方

——ご家庭のある方は、どんな働き方を選んでいますか

ご家族がいる方は昼日勤がいいという方もいますし、逆に隔日勤務のほうがいいという方もいます。隔日勤務は明け休みで昼間の時間が決まって取れますし、シフトで曜日も全部決まるのでカレンダーができるんですよね。だから自分で調整できるんです。

これまでお話ししたドライバーさんでも、小さいお子さんがいる方が送り迎えのために隔日勤務を選んでいました。親御さんを病院に連れて行きたいから隔日勤務がいい、という方もいました。

以前、会社説明会に来られた方は、大手の建築会社で営業をされていました。ご家族を病院に連れて行きたいけれど有給が使えない、周りの目もあって限界がある。日中の時間が取れるタクシードライバーになりたいんだ、とおっしゃっていましてね。給与のいい会社にお勤めだったので「もったいないですよね」とお話ししたら、そういう理由でした。

——ほかにはどんな理由がありましたか

ペットですね。散歩に連れて行きたいから、と。自宅が近ければ休憩時間に帰ってご飯を食べることも十分できますから。中には、夜ご飯だけは子供と一緒に食べると言って帰って、そこからまた仕事に行く人もいましたね。タクシーは、ご自宅に近いほうが本当にいいと思います。

——女性ドライバーはどれくらいいますか

全然少ないですね。各営業所で数えるほどです。久里浜が比較的多いですが、それでも10人はいないと思います。上大岡が5人くらい、三崎が2人くらいですね。

更衣室もお手洗いも、多くの営業所では男性・女性で分かれています。金沢シーサイドは今、女性ドライバーがいないので、女性職員も使っている更衣室をご利用いただく形です。三崎はご自宅が近い方が多く、着替えずに出勤される方がほとんどなので更衣室自体がなく、ロッカーをご用意しています。お手洗いは女性職員と共用で、男性とは分かれています。

——シフトの融通は効きますか

基本的にはシフト通りに動いていただく形になります。タクシーは相番車がありますので。ただ全部がダメというわけではなく、事情があれば所長の判断で休みを振り替えることもしています。必ずできるかと言われると、そうとは言い難いところではありますが。


選考で見るのは、配車アプリへの適応と直近1年の運転経験

うみかぜ交通採用担当の鎌田さん

——どんな方がうみかぜ交通にマッチしますか

まず配車アプリがメインになりますので、そういった操作に慣れている方、興味がある方は向いていると思います。

newmoグループなので、紙がほとんどなくなりつつありウェブ上でいろんなことをやります。配車アプリもどんどんいろんなものが入ってきますから、そこに最低限抵抗がない方でないと、今後は難しいかなと思いますね。

——面接ではどこを見ていますか

接客業になるので、コミュニケーションがきちんと取れるかというところ。あとは運転についてですね。違反や事故もそうですけれど、これまでどれくらい運転してきているかは必ず聞くようにしています。基準は直近1年以内に運転業務をされていた方で、週に1回以上乗っている方かどうかも確認します。

それと、短期間で離職を繰り返している方は少しチェックさせてもらいます。3社とも1年ずつで辞めているという場合は、うちに入っていただいても難しいんじゃないかなと思うことはあります。ただ何回か転職されていても、1社に10年いるという方なら、それなりの理由があって退職なさったんだなと思いますので。そこは見させてもらいますね。

——逆に、面接で厳しいと感じる言動はありますか

ネガティブなことばかり言う方ですね。これから新しい仕事をするということに対して、ネガティブなことばかり言ってしまったり。それと、ネット上の話をやたら細かく聞いてくる方も困ってしまいます。

どの会社にも、これまでの積み重ねがあります。うみかぜは形ができている会社なので、どうしても古い部分は出てまいりますし、新しくできる会社はこれから作り上げていく段階ですから、まだ決まっていないこともある。そこを「すべて整っていないと困る」となってしまうと、入社後に「話が違う」となってしまう。ある程度、臨機応変な対応ができる方でないと難しいかなと思います。


おわりに

専用駅と法人チケットという営業基盤があり、その上に配車アプリやAIを活用した仕組みが乗る。この組み合わせが、うみかぜ交通の営業環境をつくっています。

そして「営業収入が高い人の日報は、いつ見ても同じ」という話が示すのは、決まったパターンをつくって自分を律して働けるかどうかが結果を分けるということ。運転経験がほとんどない状態から営業収入トップ5になった女性ドライバーの話も、その延長線上にあります。

営業所ごとの客層や雰囲気は、それぞれ大きく異なります。うみかぜ交通の求人はnewジョブに掲載していますので、気になる営業所があればぜひご相談ください。